女性学・ジェンダー副専攻

女性学・ジェンダー研究は性差の生み出す文化的・社会的問題を取り上げ、多様な領域から考察する学問である。さまざまな地域や時代の女性・男性の個々のありよう、人間関係、社会制度・法律、文学や芸術作品などを通して、ジェンダーの問題を解明しつつ、現在の自分の位置を把握し、生き方を考える契機を提供することが女性学・ジェンダー研究のねらいである。東京女子大学のリベラル・アーツ・エデュケーションの伝統を創造的に継承し、現代社会の課題に応える上で、女性学・ジェンダー研究の果たす役割は大きい。言い換えれば、東京女子大学らしい教育の一つの側面が女性学・ジェンダー研究だといえよう。

女性学研究所は、上記のねらいに基づいて設置され、講演会、研究会等のかたちで研究活動を展開している。そのような活動との有機的関連をはかりつつ、学生がそれぞれの関心に応じて、全学共通カリキュラム、学科科目から女性学的視点を取り入れた科目を履修することで、リベラル・アーツ・エデュケーションの成果を豊かにすることを期待している。