女性学研究所は、1990年に誕生しました。

 

アジアに女性学研究所を - Asian Woman’s Insutitute(AWI)の設立

1972年、アジアの9つのキリスト教主義女子大学の代表者会議が、韓国の梨花女子大学校で開催され、学長室会議と、アジアの女性研究を共同プロジェクトで行うことを決議しました。1975年、レバノンのベイルート大学での第2回会議では、各大学に「女性研究センター」を設置することが決定されました。第3回代表者会議では、「アジアキリスト教9女子大学学長会議」として、本学で開催されました。9女子大学女性学研究所による連携組織として、アジア女性学研究所(Asian Woman’s Insutitute)が設立されました。各大学の女性学研究センターは、AWIと連絡を取りながら、独自の女性学研究を進め、共同研究テーマを設定していくことになりました。その後、アジアの社会情勢の変化もあり、加盟大学の増減を経て、1988年は14校となりました。その後、このAWIは発展的に解散されました。

 

女性学研究センターから女性学研究所へ

本学では、AWIの決議にもとづき、1976年、比較文化研究所内に、Woman’s Studies委員会を組織し、研究活動を開始しました。その後女性学センターとして発展し、1990年には比較文化研究所と並ぶ東京女子大学の研究所として、女性学研究所が発足しました。7月14日に行われた開所記念式には国内外の女性学研究者、本学の学長および研究者、報道関係者など250名が参集しました。初代所長、根岸愛子教授は、アジアの女性との連携はもとより、世界中の女性と繋がる活動を行うという抱負を述べています。発足時に、当時改装された外交人教師館1階に活動の場を設定いたしました。「女性史青山なを賞」をはじめてして、以来、多くの研究奨励を支えてまいりました。この間、48のプロジェクト研究、数多くの個人研究を支え、3冊の公刊を行ってきました。

 

女性学研究所の新たな展開へ

アジアにおける女性学研究という基軸を大切にしながら、多様化する現代社会の中での女性学・ジェンダー研究を、よりグローバルな視点から展開すべく、2020年、Insutitute for Research on Women and Genderとして、30年目の歩みを始めました。世界は、COVID-19感染拡大の中、不安が渦巻いています。そうした危機の中で、WOMANとしての視点が、より多くの人に寄り添い支援していくことができることを願って、さらなる展開を進めてまいります。